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2015年9月30日水曜日

eScan Corporate 360のデバイス制御について

eScan CorporateではUSBの制御が可能です。
しかし、OSによってできることがかなり違います。

Windowsの場合
かなり細かい設定が可能です。
USBを使えなくすることや、CD/DVDにコピーできないようにするのは利用シーンがありそうです。


MACの場合
USBを無効にすることしかできません。


Linuxの場合
全くデバイス制御はできません。


eScanバージョン(14.0.1400.1789)

2015年9月16日水曜日

仮想OS(Windows2012R2)をVirtualBoxからKVMに移行する

1.vdiファイルの変換 
vdiファイルをkvmが導入されているサーバにコピーする。
vdiファイルからqcow2ファイルに変換
# qemu-img convert -f vdi Windows2012.vdi -O qcow2 vm-win001_qcow2.img
約10GBのファイルの変換にかかった時間は約10分でした。

2.インストール 
できあがったイメージファイルで仮想マシンを作成します。
os-variantリストにWindows2012がないのでWindows2008を利用します。
# virt-install --virt-type=kvm \
> --hvm --name vm-win001 --ram 2048 --vcpus 2 --os-type=windows \
> --os-variant win2k8 --network bridge:br0 \
> --disk path=/kvmimages/vm-win001_qcow2.img,format=qcow2 \
> --vnc --import

最後の--importが重要です!


エラーが発生!!
ディスプレイをオープンできません:
Run 'virt-viewer --help' to see a full list of available command line options
Domain creation completed. You can restart your domain by running:
  virsh --connect qemu:///system start vm-ibswin001

とりあえず問題なさそうなので無視して進みます。


3.準仮想化(virtio) 
Windowsサーバ停止

以下のURL(自分の環境はCentOSなのでfedoraのサイト)から、virtio-win-xxx.isoをダウンロード
https://fedoraproject.org/wiki/Windows_Virtio_Drivers#How_are_these_drivers_different_from_what_is_shipped_with_RHEL.3F

isoファイルをcd-romにマウント
# virsh attach-disk vm-win001 /var/ibs/iso/virtio-win-0.1.109.iso hdc --type cdrom --persistent

ダミーディスク作成(Windowsのデバイスマネージャに認識させるために必要な作業です
# dd of=/kvmimages/vm-win001new.img bs=1 seek=512M count=0

ダミーディスクをゲストに接続
# virsh attach-disk vm-win001 /kvmimages/vm-win001new.img vdb --persistent

Windowsサーバ開始

vncもしくはリモートデスクトップで接続
「デバイスマネージャー」の「ほかのデバイス」「SCSIコントローラー」を右クリック
「ドライバーソフトウェアの更新」「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリック
「参照」ボタンをクリック「CD-ROM」のフォルダーを選択して、「SCSI Controller」を導入する。

Windowsサーバ停止

ダミーディスクをゲストから切断
# virsh detach-disk vm-win001 vdb --persistent
ダミーディスク削除
# rm -rf vm-win001new.img

設定変更
# virsh edit vm-win001
diskのtargetセクションを変更(hdaをvdaに、ideをvirtioに)
addressセクションを削除
bridgeのセクションに行追加(sourceセクションの下に追加しました)
<model type='virtio'/>

Windowsサーバ開始

vncもしくはリモートデスクトップで接続
「デバイスマネージャー」の「ほかのデバイス」「イーサネットコントローラー」を右クリック
「ドライバーソフトウェアの更新」「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリック
「参照」ボタンをクリック「CD-ROM」のフォルダーを選択して、「VirtIO Ethernet Controller」を導入する。

Windowsサーバ停止

cd-romドライブ切断
# virsh detach-disk vm-win001 hdc --persistent

Windowsサーバ開始


最後に 
準仮想化の作業は大変ですが、かなり動作が速くなりますので設定した方がいいと思います。